浜離宮恩賜庭園の歴史
東京都中央区にある浜離宮恩賜庭園(はまりきゅう おんしていえん)は江戸時代、将軍家の鷹狩りの場所でした。承応3年、甲府藩主の松平綱重が海を埋め立て別邸を建てたことで甲府浜屋敷と呼ばれるようになります。甲府藩の下屋敷として使用していましたが、綱重の子が6代将軍(家宣)になったあと大規模な改修工事が行われて浜御殿と改称され、その後も8代・吉宗、11代・家斉のときに改修が重ねられ、将軍家の庭園となりました。幕末(慶応2年11月)には砲台が築かれ、海軍奉行の管理下に置かれる海軍所となります。外国人を接待するための洋館も建設されました。維新後は宮内省が所轄する浜離宮となり明治天皇と海外首脳の謁見も行われました。典型的な潮入回遊式の臨海庭園で国の特別名勝・特別史跡と指定された貴重な文化財となっています。
浜離宮恩賜庭園の見どころ
潮入の池
都内で唯一、海水を池に引き入れている庭園で、潮の干満(水位の上下)によって変化する景観を眺め楽しむことができます。海(東京湾)から魚が入り込み、江戸時代では釣りが行われていましたが現在は禁止されています。
お伝い橋と中島の御茶屋
昭和58年(1983年)に復元された御茶屋で抹茶を楽しめます。
お花畑:春は菜の花、夏から秋はキバナコスモス、コスモス
他、ソメイヨシノとヤエザクラなど。
三百年の松
宝永6年(1709年)、6代将軍・徳川家宣(いえのぶ)が庭園を大改修したときに植えられたと伝えられている松で、都内では最大級の黒松です。
燕の御茶屋
11代将軍・徳川家斉(いえなり)の時代に建てられ、史資料に基づき平成27年(2015年)に忠実に復元されました。ちなみに、松の御茶屋は平成22年(2010年)、鷹の御茶屋は平成30年(2018年)に復元されています。
将軍お上り場
15代将軍・徳川慶喜(よしのぶ)が鳥羽伏見の戦いの中、兵を置いて大坂から江戸へ逃げ帰ったときに上陸した、お上り場です。
浜離宮恩賜庭園への行き方と情報
【交通アクセス】
・電車
(大手門口)
都営大江戸線・ゆりかもめ/築地市場駅・汐留駅から徒歩7分
JR・東京メトロ銀座線・都営浅草線/新橋駅から徒歩12分
(中の御門口)
都営大江戸線/汐留駅(10番出口)から徒歩5分
JR/浜松町駅から徒歩15分
・水上バス
東京都観光汽船(浅草):「浜離宮」水上バス発着場 下船
【駐車場】なし。
※車椅子・障害者の方は多少の駐車スペースあります。
【その他・施設】トイレ、売店あり。
【公式サイト】
・浜離宮恩賜庭園(東京都公園協会)
・浜離宮恩賜庭園ツイッター
自転車散歩(庭園へ行くまでの道)
朝9時40分スタート
利根運河から江戸川サイクリングロードへ
↓・葛飾橋を渡る
水元公園を通過し、水戸街道(6号線)に入る
↓・中川大橋(中川)と四ツ木橋(荒川)を渡る
言問橋(隅田川)を渡り、江戸通りに入る
↓・言問橋西の信号を左折、浅草を通過
浅草橋(神田川)を渡り、直進(江戸通り)
↓・馬喰町~小伝馬町~本町三丁目(昭和通り)
江戸橋を通過、室町~新京橋~東銀座、海岸通りに入る
↓・蓬莱橋~汐先橋~大手門橋を渡り、
浜離宮恩賜庭園、到着!(片道39km)
入園料300円、まんじゅう880円というメモ書き
時間があったら他も見たいと思っていましたが…この場所のみで夕方6時半頃に帰宅。
約78kmの自転車散歩でした。