茨城県古河市(こがし)の古河公方(くぼう)公園・古河総合公園は古河城本丸跡から歩いて15分(1km)くらいのところにある都市公園で、25万平方メートルの広大な敷地内には古河公方(足利氏)館跡や復元された御所沼、旧中山家住宅などの史跡があるほか、ハナモモや大賀(オオガ)ハスなど季節の花や自然を楽しむことができます。
1975年に総合公園が開園され、2015年に公方公園という愛称になりました。
古河公方公園の歴史と史跡
公方館跡(くぼうやかたあと)
1455年、初代・古河公方の足利成氏(あしかがしげうじ)が館(やかた)をつくり、この地・古河公方公園内に2年ほど御所として過ごしたあと、古河城へ移ったとされています。
古河公方館跡の石碑があるのみで当時の建物は残っていませんが、県指定の文化財である空堀や土塁の跡は残っているそうですので、お城好きの方は必見ですね。
公方様(くぼうさま)の森
当時、本丸があった辺りで、森の中には空掘や土塁の跡があります。
御所沼(ごしょぬま)
公方館(公方御所)の周りにあった沼を「御所沼」と呼んでいました。
1996年に一部が復元されて現在に至ります。
徳源院跡(とくげんいんあと)
足利義氏(あしかがよしうじ)の娘・氏姫(うじひめ)の法号から徳源院(とくげんいん)と称した寺院の跡であり、県指定の史跡「古河公方足利義氏墓所」となっています。
旧飛田家住宅(きゅうとびたけじゅうたく)
旧飛田家住宅は常陸太田市岩手にあった18世紀前半の曲屋(まがりや)形式農家建築で、
1968年に国の重要文化財に指定され、1975年に現在の場所に移築されました。
旧中山家住宅(きゅうなかやまけじゅうたく)
旧中山家住宅は坂東市(元・岩井市)にあった17世紀の茅葺(かやぶき)寄棟造(よせむねづくり)直屋(すごや)形式の大型農家建築で、1973年に県の有形文化財に指定され、中山家からの寄贈を受け、現在の場所に移築されました。江戸時代(1674年)頃に建てられた可能性が強いそうです。
古河公方公園の見どころ
古河桃まつりは毎年3月~4月に開催されていて、約1600本の花桃(矢口・黒川矢口・源平・菊桃・寿星桃・寒白)が植えられているほか、春は桜・菜の花、夏(7月)は大賀ハス・あじさい、秋はコスモス・キバナコスモス・彼岸花、紅葉など季節の花や木々も楽しめます。
私が行ったのは2016年10月だったのですが、季節外れの紫陽花を見つけて思わず写真に撮りました。
孔雀(くじゃく)、現在もいるのでしょうか。
古河公方公園への行き方と情報
【開園時間】日の出から日の入りまで。※園内に街灯がありません。
【定休日】年末年始(12月28日~1月4日)
【飲食施設】ジェラテリア
御所沼のほとりにあるガラス張りの飲食店では軽食やソフトクリームなどが売られています。
【交通アクセス】
・電車
JR古河駅から徒歩25分(2km)
東武日光線の新古河駅から徒歩33分(2.7km)
・車
東北自動車道(館林ICから約20分・久喜ICから約30分)
圏央道(堺古河ICから約30分・五霞ICから約30分)
【駐車場】4ヶ所。普段は無料(イベント開催時は有料)
駐輪場もありますよ。
【公衆トイレ】4ヶ所あります。
【その他】犬の散歩もOK
自転車で歴史散歩
【当時の私が通ったルート】
運河水辺公園→江戸川CR(サイクリングロード)→関宿城→境大橋→
道の駅さかい→利根川CR→渡良瀬川CR→古河公方公園に到着!
(片道2時間25分・約40km)
古河公方公園で撮影された作品
西郷どん(2018年/大河ドラマ)※撮影の様子
・公方様の森
・旧中山家住宅
(西郷吉之助と西郷吉兵衛が借金をしに行った豪商の家として登場)